岩波書店「生きのびるためのがん患者術」

 岩波書店より発売中の、青木晴海さん著・『生きのびるためのがん患者術ー伝わる「ことば」の使い方』装画を担当しました。

現在もがんの治療を続けられている著者が、がんの告知を受け、入院・治療生活を送るなかで自分の意思を「ことば」にして伝え続けることによって、状況や環境、自分の体がどう変化していったのか、それをとても具体的な言葉で綴ってある本です。
著者の方のご依頼をベースに編集さん、デザイナーさんとご相談させていただきながら描きおろした絵が装画となりました。晴れた日の海の見える風景です。
表紙は画用紙のような触り心地の紙で、あたたかみがあります。
とても静謐なデザインを施していただきました。
自分の治療に関することから、病室での同室者とのコミュニケーション、友人や家族とのことまで、自分の体と日々どう向き合っていきたいかを考えるための「術」がつまっている一冊です。伝えたいという想いが、本当につまった本です。沢山の方に読んでいただけるとうれしいです。
書店でお見かけの際には、是非お手にとってみられて下さい。
青木晴海・著
岩波書店
BD・後藤葉子(森デザイン室)

展示のおしらせ

8月24日(金)から、「ポケ展」というグループ展に参加します。
おしらせ、遅くなってしまいすみません・・・。
総勢50名のイラストレーターが、ウォールポケットの一列、6ポケットを使って、小さな作品を自由にアレンジするという企画です。
『ポケ展 vol.1』
会期:8/24(金)~29(水)
場所:OPAギャラリー
時間:11:00~19:00(最終日は17:00まで)
わたしは今回、“サントン人形”という南フランスで昔からつくられている人形を主人公に作品を描いています。
素焼きの人形に手彩色が施された、てのひらサイズの小さなものです。
ヨーロッパの家庭では昔から、クリスマス時期にキリスト降誕の場面を表した人形を飾る習慣があり、それがサントンのはじまりです。そこから、庶民の暮らしぶりや職業をあらわす人形が増え、今では100種を超える形がつくられています。
わたしのサントン人形 素朴であたたかい表情がお気に入りです。

 

言葉を添えてみたり・・・
ミニカードもつくってみたり・・・
50人それぞれの自由な小品が並ぶので、どんな風になるのか楽しみです。
お近くまでお越しの際には、お立ち寄りいただけますと嬉しいです!
11月の初めに同じOPAギャラリーにて、このサントン人形の世界を描いた個展も予定していますので、そちらもまた近々おしらせ致します!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
久し振りのブログになってしまいました・・・夏のアルバムを少し
まだまだ暑いですね・・・みなさん夏バテお気をつけてお過ごしください。

小説NON8月号

 発売中の小説NON8月号、柴田よしきさんの連載「猫町駅前商店街日々便り」は第4回目です。でてくる人物たちの猫をみるまなざしがとても柔らかく、猫を介していろいろな人がむすばれていきそうです。

実際にも、猫や犬だけでなく、動物がひとや町を大きく変えることってたくさんありますよね。
今回はケージのなかで気持良さそうにしている子です。
こちらはフランス旅行中、カルカッソンヌという町の病院の中庭を悠々と歩いていた猫。綺麗な色でした。ニャー。
祥伝社「小説NON」8月号
柴田よしき著「猫町駅前商店街日々便り 駅長登場」第4話

帰国しました。

フランスより帰国しました。
旅行中にご連絡を下さった皆様、ご迷惑をおかけしました。
本日よりまたよろしくお願い致します!
フランスの写真を少しだけ・・
フランス南西部の城塞都市カルカッソンヌ carcassonne 
最初に訪ねたのがこの町。
この眺めがすべて! tres bien!

 

城塞への道。右も左もひらけた風景がひろがります。
マリアさまの顔もなんだか柔らかく。
お皿はプロヴァンスカラー。
ふたつめの町ルルド lourdes
聖ベルナデッタがマリア様の御出現にあい、それ以来湧き出るお水が奇跡の泉といわれている聖地です。
聖域のなかに入ると、病気を持っている方が乗って進むための手押しの車椅子をひとつひとつひいていくボランティアのスタッフやシスター、おとなもこどもも、たくさんの国籍の人があふれていました。
ルルドの窟。みんながならんで、自然と湧いてきている水を手でなでながら、マリア様のところまで導かれていきます。
小さなマリアさまの上にはこんな大聖堂があるのです。すごい光景です。
夜の蝋燭行列。このちいさなマリア像を先頭に、蝋燭を灯した人の列が続きます。
春から秋にかけて毎日行われる蝋燭行列。こんなちいさな町の聖堂前の広場が、毎日こんなに人の波になるのかと思うと・・・。
カルカッソンヌもルルドも、はるか昔の自然とそこでの人の営みが肌で感じられるような、とても不思議な土地でした。
また、マイペースにですが、旅の記録を残していきたいと思います。

おしらせ

2012年もはやくも折り返しの月になりました!わー、はやいです、時間はとまらないのです。来月に旅行を計画しており、そのおしらせです。しばらくこの記事がトップにでます。

7月11日(水)~19日(木)まで日本をはなれます。
その間のご連絡ですが、携帯アドレスは通常通り、メールもcontactページのアドレスinfo@minakofujita.comから通常通りつながります。
ご連絡の際にご迷惑をおかけしてしまいすみません。どうぞよろしくお願い致します。
フランスの南西部、ミディピレネーと呼ばれる地方の都市をいろいろとまわる予定です。
いまの時期、見ておきたい展覧会が目白押しですね一度にたくさんは見られませんが少しずつ消化しています。今いちばん楽しみにしているのは文化村ミュージアムでの「スイスの絵本作家クライドルフの世界」です。1月にチラシを見つけた時からずっと待ち遠しかった展示です!クライドルフのふるさと、スイスのベルンも一度行ってみたい場所です。