太陽も雲も雨も雪も・・・いろいろな日があります。
はやく落ち着いたお天気がきますように。
B-Bookstoreというwebサイトの中で、元気がでる本、を選書させていただきました。
元書店員さんである方が個人で立ち上げられたサイトで、様々な方々の「元気がでる本」の紹介が載っています。5年目で1000冊を超えたそうです。サイトのコンセプトや皆さんの選書は、以下のサイトとブログで見られます。知らない本が沢山あり、選者の方のコメントを読むのも面白いです。
私が紹介させていただいたのは、以下の2冊です。
どの本にしようか好きなものを読み返して決めましたが、改めて自分の心ひかれるものに触れる時間を持て、良い機会をいただきました。
・『カトリーヌとパパ』(左)
http://bioodbord.blog103.fc2.com/blog-entry-1496.html
・『愛の一家 あるドイツの冬物語』(右)
http://bioodbord.blog103.fc2.com/blog-entry-1495.html
元気のだしかたは人それぞれ・その時その時で色々なアプローチがあると思います。
私にとってのこの2冊は、心の奥からゆっくりじわじわと暖かさや活力が湧いてくる本です。
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育てている葡萄の鉢植え、先日すべての実を収穫しました。
うまく栽培できれば、次に実がなるのは2年後。植物を育てるのは全くの初心者ですが、この実にまた会えるといいな。
『いのちに寄り添うひとへ』(真壁伍郎・著)、『現代の忘れもの』(渡辺和子・著)の装画にひきつづいて、Nature of Nursingシリーズ、菊地多嘉子さんの著作『看護のなかの出会い ”生と死に仕える”ための一助として』のカバーを担当致しました。
読んでいて”厳しい”と感じる場面もありますが、お医者様でもあり修道女でもある著者の、強くてやさしい一本すじの通った考え方を受け取ることができました。
カバーの絵は、フランス南部のカルカッソンヌの街の緑豊かで静かな公園のイメージからとりました。
帯なしです。
今回はワンポイントも風景です。表紙とおなじく、カルカッソンヌの街の、幼稚園へと続く道のりのイメージです。
扉です。
ひとの命に直接関わることを自分の仕事としていらっしゃる方々の精神力や志には目を見張るばかりで、小さい頃から自分にはできないことだなぁと思ってきましたが、このNature of Nuringのシリーズを通して、その方々の精神的な教育を垣間みて学ぶことで、自分の仕事への向き合い方や日々の過ごし方にも通じるところがあると実感しました。とても大切なシリーズとの出会いとなりました。
表4のワンポイントや、背のワンポイントとして、いくつかご提案していた小さな絵たちです。表紙のイメージや旅の思い出からうかんできたものを、自由に描きとめていきました。
『看護のなかの出会い “生と死に仕える”ための一助として』
菊地多嘉子・著
発行:株式会社日本看護協会出版会
装丁:臼井新太郎
『読んでおきたいとっておきの名作25』(発行:旺文社)にて、挿絵を担当致しました。
高校生を対象とした、文章を読む楽しさにふれられるような1冊です。海外文学、エッセイや小説、詩や古文といった様々なジャンルのよみものから厳選された25のお話を収録したアンソロジーとなっています。
わたしも、時代を超え、国を超えて、いろいろなジャンルの読み物の扉絵や挿絵を描きました。
『無名仮名人名簿』より「七色とんがらし」向田邦子・著
『忘れられた日本人』より「子供をさがす」宮本常一・著
『源氏物語』「若紫」紫式部・著
『風立ちぬ』堀辰雄・著
『庭仕事の愉しみ』より「木」ヘルマン・ヘッセ・著 岡田朝雄・訳
ものを読む楽しさ、世の中にはいろいろな感じ方、表現の仕方があるのだなと実感できそうな1冊です。
ここから、もっと読んでみたいな〜と他の読書のきっかけにもなれたら嬉しいので、夏休みのこの時期、若い方はもちろん沢山の方に読んでいただけたら良いなと思います。
今回の絵の原画は、ペンと水彩を使って、すっきりとしたイメージで描きました。
『読んでおきたいとっておきの名作25』
渡辺 憲司 編著/加藤 十握 編著/小林 実 編著/児玉 朝子 編著
発行:旺文社
7月のはじめから、SPACE YUIさんとYUI GARDENさんで開催されていたグループ展『少女小説』が昨日で無事に終了いたしました。お出かけくださったみなさま、気にかけていただいたみなさま、どうもありがとうございました。
普段、こどもたちが絵を描いたりおしゃべりをしたりする空間に身を置く機会があるのですが、自分がこどもの頃にわくわくしながら集めていたものや心惹かれていたものが、いまもそのままにこどもたちに親しまれていのだなと感じる時があります。わたしがこどもだった頃と、今の世の中はとても変化したように思いますが、時代を超えてかわらない・かわることのできないなにかもひっそりと脈々と生き続いているのでしょう。
いつまでも、素直に「きれいだなぁ」「いいなぁ」と共有できるのもを描いていきたいと思います。ひとりの少女にそんな思いを託し、彼女のもとに訪れるちいさな奇跡のような時間を描きました。
《旅のはじまり》H180×W140/木製パネルに水彩紙水張り
《空へ》H180×W140/木製パネルに水彩紙水張り
《しあわせ》H180×W140/木製パネルに水彩紙水張り