『いのちに寄り添うひとへ』(真壁伍郎・著)、『現代の忘れもの』(渡辺和子・著)の装画にひきつづいて、Nature of Nursingシリーズ、菊地多嘉子さんの著作『看護のなかの出会い ”生と死に仕える”ための一助として』のカバーを担当致しました。
読んでいて”厳しい”と感じる場面もありますが、お医者様でもあり修道女でもある著者の、強くてやさしい一本すじの通った考え方を受け取ることができました。
カバーの絵は、フランス南部のカルカッソンヌの街の緑豊かで静かな公園のイメージからとりました。
帯なしです。
今回はワンポイントも風景です。表紙とおなじく、カルカッソンヌの街の、幼稚園へと続く道のりのイメージです。
扉です。
ひとの命に直接関わることを自分の仕事としていらっしゃる方々の精神力や志には目を見張るばかりで、小さい頃から自分にはできないことだなぁと思ってきましたが、このNature of Nuringのシリーズを通して、その方々の精神的な教育を垣間みて学ぶことで、自分の仕事への向き合い方や日々の過ごし方にも通じるところがあると実感しました。とても大切なシリーズとの出会いとなりました。
表4のワンポイントや、背のワンポイントとして、いくつかご提案していた小さな絵たちです。表紙のイメージや旅の思い出からうかんできたものを、自由に描きとめていきました。
『看護のなかの出会い “生と死に仕える”ための一助として』
菊地多嘉子・著
発行:株式会社日本看護協会出版会
装丁:臼井新太郎