『ボワットちゃんのひみつのはこ』絵本原画展、OPAギャラリーでの会期を無事に終えられました。春を待つ・寒い日々の中ご来場下さった方々、心にかけていただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。
昨年の夏の青山ブックセンターギャラリースペースでの原画展の時と、もちろん同じ内容をメインに飾らせて頂きましたが、展示の仕方・その場所のもつ雰囲気や力・それぞれの季節の纏う空気感によって、同じ絵でも同じ色でも少し感じ方が違う部分があり、とても勉強になるなぁと感じています。
この絵本は、ボワットちゃんが夢の中で次々といろいろな箱を開いていく物語なのですが、今回は「絵本ではまだ開けられていない箱の世界」をキーワードに、4点の新作も、あわせて飾らせて頂きました。
《jumped into the green world》
薄紫色のまあるい箱からは、フリージアに野いちご、マーガレット、白い野バラ・・・春のリースが飛び出します。
《song of the sea breeze》
ヨットの絵の箱からでてきた波に乗ってメロディーを奏でる、ボワットちゃんとコフレ。
《Wrapped in the bright light》
落ち葉の絵の箱をひらけば、そこは暖かな木洩れ陽に包まれた大聖堂。
《A feeling of the holly melody》
聖歌隊の箱をあければ、冬の街を家族と一緒に歩くボワットちゃん。
ボワットちゃんの開ける箱の中の世界は、決して特別なものではなく、私たちをとりまく日常世界とつながっている・・・そんな想いを込めた絵たちです。
ボワットちゃんの原画展は、少し期間があきますが、3月後半〜4月にかけて、今度は絵本専門のお店へと旅路を続けます。
また春にお目にかかれる時を楽しみに・・・。